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情報セキュリティマネジメント試験 令和7年度 公開問題(過去問) 問11 解説

情報セキュリティマネジメント試験 令和7年度 公開問題(過去問) 問11 について解説します。

問題

問11 企業全体で使用するデータを統合・整理したデータウェアハウスから,特定の分析目的のためにデータを加工して構築したものはどれか。

ア データカタログ
イ データマート
ウ データリネージ
エ データレイク

選択肢 ア : データカタログ

データカタログは、社内にどんなデータがあるかを示す「目録」「索引」のようなものです。データの所在・説明・品質などのメタデータを管理します。分析用にデータを切り出して構築したデータベースそのものではありません。

選択肢 イ : データマート

データマートは、データウェアハウス(企業全体のデータを部門をまたいで統合・整理した巨大なデータの倉庫)から、特定部門・特定業務・特定分析テーマ向けに、必要なデータだけを取り出して加工・構築したデータベースです。
(例)
 ・営業データマート: 売上・顧客・商品データを組み合わせて営業分析専用にしたもの
 ・人事データマート: 従業員・勤怠・人件費など人事分析専用にしたもの
問題文の「特定の分析目的のためにデータを加工して構築したもの」に一致しますのでこれが正解です。

選択肢 ウ : データリネージ

データリネージは、データがどこから来て、どのような処理を経て、どこへ行くかという「データの流れ(系譜)」を示す情報です。
(例) 基幹システム → ETL処理 → DWH → BIツール という流れの記録
データの追跡・監査のための概念であり、分析目的に構築したデータベースそのものではありません。

選択肢 エ : データレイク

データレイクは、様々な形式(構造化データ・ログ・画像など)のデータを生の状態のまま大量に格納する貯蔵庫です。加工前のデータをそのままため込むイメージです。データウェアハウスから特定目的で加工して構築したものではありません。

解答

以上により、この問題の解答は「イ」になります。