ITパスポート 令和6年度 公開問題(過去問) 問60について解説します。
問題
問60 関係データベースを構成する要素の関係を表す図において、図中の a~c に入れる字句の適切な組合せはどれか。

a | b | c | |
---|---|---|---|
ア | 表 | フィールド | レコード |
イ | 表 | レコード | フィールド |
ウ | フィールド | 表 | レコード |
エ | レコード | 表 | フィールド |
解説・解答
図には3段階の枠組みがあります。
a の集まり: 最も大きな枠 → データベースの中の構成要素です。
b の集まり: 中くらいの枠 → 表の中の構成要素です。
c の集まり: 最小の枠 → レコードの中の構成要素です。
a, b, c のそれぞれについて確認します。
a: 関係データベースの中にあるもの
関係データベースとは、「複数の表(テーブル)を持つデータの集まり」です。よって、aには「表」が入ります。下記は表の例です。
氏名 | 年齢 | 住所 |
---|---|---|
山田 | 25 | 東京 |
佐藤 | 30 | 大阪 |
b:表の中にあるもの
表(テーブル)は、横方向に並ぶ「レコード(行)」の集まりです。つまり、1行が1件のデータを表し、それが複数並んで表が構成されます。よって、bには「レコード」が入ります。
c:レコードの中にあるもの
1件のレコード(例:山田/25/東京)を構成する項目は「フィールド(列)」です。「氏名」「年齢」「住所」などの項目をそれぞれの列に並べます。よって、cには「フィールド」が入ります。
関係データベース
└── 表(テーブル)← a
└── レコード(行)← b
└── フィールド(項目/列)← c
以上により、この問題の解答は「イ」になります。