ITパスポート 令和6年度 公開問題(過去問) 問68 について解説します。
問題
問68 情報デザインで用いられる概念であり、部屋のドアノブの形で開閉の仕方を示唆するというような、人間の適切な行動を誘発する知覚可能な手掛かりのことを何と呼ぶか。
ア NUI (Natural User Interface)
イ ウィザード
ウ シグニファイア
エ マルチタッチ
選択肢 ア ： NUI (Natural User Interface)
NUI（Natural User Interface）は、自然な動作（ジェスチャー、音声など）で操作できるインターフェースです。これは操作方法そのものの話であり、行動を誘導する手がかりではありません。
（例）スマートスピーカーに「電気つけて」と話しかける。
選択肢 イ ： ウィザード
ウィザードは、複雑な操作をステップごとに案内する仕組みです。これは手順の案内であり、物理的な形状や知覚的な手がかりではありません。
（例）ソフトのインストール時に「次へ」「次へ」と進む画面。
選択肢 ウ ： シグニファイア
シグニファイアは、人の行動を導くための知覚可能な手がかりです。問題文の「ドアノブの形で開閉の仕方を示唆する」という記述は、まさにシグニファイアの典型例です。これが正解です。
（例）・ドアノブが押す形なら押すように感じる。
・スマホのスワイプしてロック解除の矢印。
・ボタンが立体的に見えると押せそうと感じる。
選択肢 エ ： マルチタッチ
マルチタッチは、複数の指で同時に操作できる技術です。これは「操作方法の種類」であり、知覚的な手がかりではありません。
（例）スマホで2本指で拡大・縮小。
解答
以上により、この問題の解答は「ウ」になります。
