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ITパスポート 令和6年度 公開問題 問34 解説

ITパスポート 令和6年度 公開問題 問34 について解説します。

問題

問34 顧客の特性に応じたきめ細かい対応を行うことによって、顧客と長期的に良好な関係を築き、顧客満足度の向上や取引関係の継続につなげる仕組みを構築したい。その仕組みの構成要素の一つとして、営業活動で入手した顧客に関する属性情報や顧客との交渉履歴などを蓄積し、社内で共有できるシステムを導入することにした。この目的を達成できるシステムとして、最も適切なものはどれか。

ア CAE システム
イ MRP システム
ウ SCM システム
エ SFA システム

選択肢 ア : CAE システム

「CAE(Computer Aided Engineering)システム」とは、製品の設計・開発段階で使用されるシミュレーション・解析システムです。構造解析、熱解析、流体解析などを行い、製品の性能を仮想空間で評価する用途で使われます。
(具体例)
・自動車部品の応力テストをCAEで行って、設計ミスを防ぐ。

選択肢 イ : MRP システム

「MRP(Material Requirements Planning)システム」とは資材所要量計画システムのことで、生産計画に基づいて部品や原材料の調達量と時期を管理するシステムです。製造業において、在庫切れや過剰在庫を防ぐ用途で使われます。
(具体例)
・ある部品が10日後に必要な場合、それを逆算して発注。

選択肢 ウ : SCM システム

「SCM(Supply Chain Management)システム」とは、供給連鎖全体(調達・生産・物流・販売)を最適化するシステムです。企業間の在庫情報や納期、需要予測などをリアルタイムで共有する用途で使われます。
(具体例)
・小売業でPOSデータを分析し、即座に仕入先へ発注。

選択肢 エ : SFA システム

「SFA(Sales Force Automation)システム」とは、営業活動を効率化・可視化するシステムです。
次のような用途で使われます。
・顧客の基本情報や属性情報を登録
・営業履歴(訪問・電話・提案内容など)を記録
・商談の進捗を共有し、次のアクションを明確にする
(具体例)
・A社に対する前回の提案内容を参照し、適切な新提案を準備
・営業チーム全体でB社との商談履歴を共有し、連携を強化

解答

以上により、この問題の解答は「エ」になります。