ITパスポート 令和6年度 公開問題(過去問) 問44 について解説します。
問題
問44 提供している IT システムが事業のニーズを満たせるように、人材,プロセス,情報技術を適切に組み合わせ,継続的に改善して管理する活動として,最も適切なものはどれか。
ア ITサービスマネジメント
イ システム監査
ウ ヒューマンリソースマネジメント
エ ファシリティマネジメント
解説・解答
それぞれの選択肢について確認します。
ア:ITサービスマネジメント
ITサービスマネジメント(ITSM)は、ITIL(IT Infrastructure Library)などのフレームワークに基づき、ITサービスを計画、提供、運用、改善し、事業の目標に合致させることを目的とした活動全般を指します。継続的改善も重要な構成要素となります。
例:サービスデスク、インシデント管理、問題管理、変更管理など。
本問の記述に該当する活動と言えます。
イ:システム監査
システム監査は、システムや業務プロセスが規則や規格に沿っているかを評価・監査する活動です。改善提案は出しますが、継続的に管理・運用する立場ではありません。本問の記述の活動とは異なります。
ウ:ヒューマンリソースマネジメント
ヒューマンリソースマネジメントとは、従業員の採用、配置、評価、教育などを含む人事マネジメントの活動です。ITに限らず全社的な人材の管理を対象にしているため、ITサービスに特化していません。本問の記述の活動とは異なります。
エ:ファシリティマネジメント
ファシリティマネジメントとは、建物や設備(データセンター、電源、空調など)といった物理的資産を管理する活動を指します。ITインフラを支える要素ですが、ITサービスの管理全般ではありません。本問の記述の活動とは異なります。
以上により、この問題の解答は「ア」になります。