ITパスポート 令和6年度 公開問題(過去問) 問58 について解説します。
問題
問58 文書作成ソフトや表計算ソフトなどにおいて,一連の操作手順をあらかじめ定義しておき,実行する機能はどれか。
ア オートコンプリート
イ ソースコード
ウ プラグアンドプレイ
エ マクロ
選択肢 ア : オートコンプリート
オートコンプリートは、入力作業を支援する機能です。ユーザーが入力し始めた文字に対して、過去の入力履歴や候補から自動補完します。
(例)
・ExcelやGoogleスプレッドシートで「山田」と過去に入力していた場合、「や」と入力すると「山田」が候補として表示される。
・メールソフトで、宛先に「た」と入力すると、過去に送信した「田中太郎」などが候補に出てくる。
⇒オートコンプリートはユーザーが入力する途中で支援する機能であり、一連の操作手順の実行ではないため誤りです。
選択肢 イ : ソースコード
ソースコードは、プログラムやソフトウェアの動作を記述する人間が読める形式のプログラムコードです。
(例)Pythonで書かれたコード
print(“Hello, world!”)
⇒ソースコードはプログラムを書くための記述(プログラムの本体)であり、操作手順を記録・実行するユーザー向け機能ではないため誤りです。
選択肢 ウ : プラグアンドプレイ
プラグアンドプレイは、周辺機器(USBメモリ、プリンタなど)を接続するだけで自動認識され、使えるようになる機能です。
(例)
・USBマウスを挿しただけで、ドライバが自動でインストールされ、すぐに使える。
・新しいモニタをつないだら、自動的に画面が拡張される。
⇒プラグアンドプレイはハードウェアの自動認識に関する機能であり、操作手順の自動実行ではないため誤りです。
選択肢 エ : マクロ
マクロは、一連の操作を記録・保存し、必要に応じて自動的に実行できる機能です。業務の定型処理や効率化に非常に有効です。ExcelやWordではVBA(Visual Basic for Applications)によるマクロが使えます。
(例)
・Excelで「A列のデータをコピーして、B列に貼り付け、罫線を引く」という操作をマクロ記録 → 次回からボタン1つで実行。
・Wordで「文書に日付挿入→太字→特定のテンプレートに整形」という流れをマクロ化。
⇒マクロは一連の操作手順を定義して実行する機能に該当するため、これが正解です。
解答
以上により、この問題の解答は「エ」になります。