ITパスポート 令和6年度 公開問題(過去問) 問95 について解説します。
問題
問95 AI の関連技術であるディープラーニングに用いられる技術として,最も適切なものはどれか。
ア ソーシャルネットワーク
イ ニューラルネットワーク
ウ フィージビリティスタディ
エ フォールトトレラント
選択肢 ア : ソーシャルネットワーク
ソーシャルネットワークは、人間同士の関係性や交流を可視化するためのネットワーク構造です。Facebook、Twitter、Instagram などのSNSに代表されるネットワークを解析する際に使います。
AIやディープラーニングとは直接関係がありません。
選択肢 イ : ニューラルネットワーク
これが正解です。ニューラルネットワークは、人間の脳の神経回路を模した数理モデルです。
入力層 ・ 隠れ層(中間層)・出力層からなり、各ノード(ニューロン)は数値計算を行い、次の層へ出力を伝達します。「ディープラーニング(深層学習)」はこのニューラルネットワークを多層にしたものです。
(応用例)
・画像認識(顔認証・物体検出)
・音声認識(音声入力・翻訳)
・自動運転
・自然言語処理(チャットボットや生成AI)
選択肢 ウ : フィージビリティスタディ
フィージビリティスタディは、日本語では「実現可能性調査」と訳されます。新しいシステムやプロジェクトを実施する前に、その実現性・採算性・技術的可能性を検討するプロセスです。
システム開発前の検討段階で使う用語で、AIやディープラーニングとは無関係です。
選択肢 エ : フォールトトレラント
フォールトトレラントは、「耐障害性」を意味する用語で、コンピュータシステムが障害を受けた場合でも、継続して処理を行える能力を指します。クラスタ構成、冗長構成(RAID、二重化)など、高可用性システム設計の一要素です。AIやディープラーニングとは無関係です。
解答
以上により、この問題の解答は「イ」になります。